札幌のリフォーム費用相場はいくら?箇所別の相場もチェック!

住宅のリフォームにかかる費用は施工内容やリフォーム会社によって大きく変わりますが、ある程度の価格相場を頭に入れておくことで、金額のギャップに悩まされることなく冷静に判断することができるでしょう。
ここでは、札幌市のリフォーム費用と各設備・施工箇所ごとの費用相場について解説します。
札幌のリフォーム費用相場は?
北海道札幌市のリフォームサービス利用額の概算を見てみると、約25%が20万円未満、約30%が21~50万円程となっています。半数以上のケースで50万円以下の費用で小規模リフォームをおこなっているようです。
50万円以下のリフォームというと例えば、断熱窓に変更する(約10~50万円)、天井裏の断熱リフォーム(約8~15万円)などが挙げられます。やはり、北海道の寒さをしのぐ為の修繕・改修をおこなうことが、特に多そうな印象ですね。
また、それ以上の金額がかかる大規模リフォームでは、外壁塗装が代表的です。断熱性に優れた塗料を用い温度調整することで快適な暮らしを期待できますが、塗料はそれなりに高額で100万円を超える費用が必要なことも少なくありません。
水回りリフォームの相場
まずキッチンリフォームの相場ですが、約50~150万円がメインです。それなりのクオリティを持つシステムキッチンに丸ごと変える場合は基本的に100万円以下で収まりますが、オーダーメイドのアイランドキッチンにもなると150万円以上かかることが多いでしょう。
次にトイレリフォームの相場ですが、約15~50万円がメインの価格帯です。近年は20万円以下で工事可能なタンクレストイレに変えるケースが、非常に増えているようです。和式から洋式に変更する、増築して広くするなど大掛かりなリフォームでは50万円を超える可能性があります。
続いて浴室リフォームの相場ですが、キッチンと同じく約50~150万円がメインです。もともと在来工法だったものをユニットバスに変更するケースでは、解体費用が発生するぶん通常よりも高額になるでしょう。
その他洗面台リフォームでは10~25万円、ガスコンロリフォームは10~20万円が相場となっています。
内装リフォームの相場
住宅の内側、壁紙・クロスを張り替える際の費用は、部屋の広さ(壁面積)や張替え素材のグレードによって大きく変動します。また、床・フローリング張替えにも同様のことが言え、どちらも基本的には6帖の部屋で4~10万円程度を目安に考えておくと良いでしょう。
窓もリフォームしたい部屋数や種類によって費用は変わってきます。例えばマンション・戸建て住宅の1室だけであれば基本的に15万円以下、複数の部屋にわたる場合や二重窓への取り換えを希望するのであれば15万円以上かかることが多いでしょう。
外装リフォームの相場
外壁塗装リフォームの費用相場は、延床面積50㎡以下のケースで約60~75万円です。もちろん延床面積や塗料の種類によって大きく変わります。良い塗料はそのぶん価格は高いですが、その代わりに耐用年数が長いため、どの塗料を選べば得をするのか検討する価値はありそうですね。
その他の外装リフォームとしては、太陽光発電システムへの導入があります。こちらは住宅の広さに比例して費用が高額になり20坪で約130万円、40坪で約250万円、60坪で約300~400万円が相場です。
このように、リフォームにかかる費用は場所・グレード・広さなどによって相場価格に違いがありますので、見積り時にしっかりと比較できるよう覚えておくと役に立ちますよ。
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- 札幌のリフォームサービス利用額の概算は、20万円未満が約25%、21~50万円が約30%
- トイレリフォームの相場は約15~50万円、キッチンや浴室は約50~150万円
- クロスやフローリングの張り替えの相場は6帖で約4~10万円
- 外壁塗装の相場は延床面積50㎡以下で約60~75万円
【基礎知識】リフォームとリノベーションの違いとは?

ここからは、リフォームに関する情報・基礎知識を紹介していきます。まずは、似たような物といったイメージで捉えられがちなリフォームとリノベーションの違いについて、それぞれの特徴をあげて比較してみましょう。
リフォームとは?
経年劣化によって性能や外見が悪くなった建物・設備を、新築のような状態に復旧させることを一般的にはリフォームと呼んでいます。
具体的にはキッチンやバスルーム設備の交換、壁紙やクロスの張替え、外壁の塗り替えといったような比較的小規模な施工が挙げられるでしょう。部分的に改善したいところがある場合や、必要最低限の機能性を取り戻したいと考えている場合に向いています。
リノベーションとは?
一方で、住宅全体を丸ごと作り変える施工をリノベーションと呼びます。主に住宅性能を向上させるためや、オプションを追加して付加価値を高めるために、大規模な工事をおこなうことが特徴です。
マイナスをゼロに戻すのがリフォームであれば、マイナスをプラスにまで持っていくのがリノベーションというイメージです。ただし、かかる費用はそのぶん非常に高額になります。
リノベーションでは、建物を骨組みだけにして大幅に間取りを変える、水回りの配管を移動させるなど大掛かりな施工が可能なため、自由度は比較的高いといえるでしょう。
このようにリフォームとリノベーションは大きく分けて「施行規模」「住宅性能」「料金」の3点に違いがあります。両方の特徴をしっかりと理解した上で、自分や家族のライフスタイルに合っている施工スタイルを選べると良いですね。
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- リフォームとは、経年劣化によって性能や外見が悪くなった建物・設備を、新築のような状態に復旧させること
- リノベーションとは、住宅性能や住宅の付加価値を高めるために、大規模な工事をおこなうこと
- マイナスをゼロに戻すのがリフォームであれば、マイナスをプラスにまで持っていくのがリノベーションである
札幌の方が受けられるリフォームの補助金とは?

札幌市には、リフォームをおこなう際に補助金が得られる制度があることをご存じでしょうか?「札幌市住宅エコリフォーム補助制度」では、札幌市民が札幌市を拠点にする施工会社のリフォームサービスを受ける場合に、費用の一部を負担してくれます。
ここからは、札幌市住宅エコリフォーム補助制度を利用する上で知っておいたほうが良い対象世帯・対象施工内容・補助金額などについて解説します。
誰・どんな住宅が補助金の対象?
まずは、補助金交付対象となる方の条件から見ていきましょう。1つ目は「申請時に補助対象住宅を所有しているか、住んでいる札幌市民または法人である」です。法人の場合は、本店か本社が札幌市内に商業登記されている営利法人である必要があります。
2つ目は「市・道民税、固定資産税、都市計画税の滞納がない」3つ目は「暴力団員、暴力団関係事業者ではない」こと。基本的にはこの3つが個人・法人に対する条件です。
次に、補助金交付対象となる住宅に関して解説します。基本的には札幌市内に建設されている戸建住宅や、共同住宅の住戸部分は対象となります。
しかし賃貸住宅を申請する場合は、工事完了の報告をする前に「住宅確保要配慮者円滑入居賃貸住宅」への登録が法律上必要となるので注意してください。
また申請時には補助金交付申請書のほか、工事見積書の写し・平面図・間取り図・工事箇所の写真・住民票・建物登記事項証明書・納税証明書などが必要となります。申請前に役所または、札幌市のホームページでしっかり確認しておきましょう。
対象となる工事内容、補助金額は?
交付対象になるための工事条件は「補助金額合計が3万円以上及び、総工事費30万円以上(税抜)」「補助金交付決定後に着手した施工で、申請年度の1月末日までに完了」の2点です。ここからは、工事内容別に補助金額について見ていきましょう。
・浴室リフォーム
ユニットバス設置を伴う場合は、9万円/箇所(手すり設置も含める)
ユニットバス設置を伴わない場合は、9,000円~2万7,000円/箇所
・トイレリフォーム
便器の交換・増設の場合は2万9,000円/箇所
床面積を広くする場合は、2万1,000円/箇所
・階段リフォーム
屋内階段の場合は、5万8,000円/箇所
屋外階段(玄関アプローチ)の場合は、2万5,000円/箇所
・段差解消リフォーム【屋内限定】
段差が5mmよりも下がり、見切りなどを含めて段差が5mm以下になるものに限ります。
洗面・脱衣所など(6㎡未満)の場合は、9,000円/部屋数
リビングなど(6㎡以上)の場合は、1万9,000円/部屋数
トイレの場合は、3,000円/部屋数
・廊下リフォーム【屋内限定】
廊下の幅を5cm以上広げ、75~78 cm以上の有効幅となる場合、1万6,000円/箇所
・手すりの設置
既存のものと交換する場合は対象外。高さによって3,000円~9,000円/箇所
・出入口リフォーム
扉の開く幅を5cm以上広げ、75cmの有効開口になる場合、1万5,000円/箇所
・その他リフォームの保証金額
玄関前スロープ設置…4万4,000円/箇所(手すり設置も含める)
窓の断熱改修…7,000円~1万8,000円/箇所
床・屋根・天井などの断熱改修…床5万円/戸、屋根または天井1万2,000円/戸、外壁10万円/戸
ここでは全てを紹介しきれないため、施工する設備・場所ごとの詳しい施工対象条件や、金額区分に関しては札幌市ホームページの「札幌市住宅エコリフォーム補助制度」の項目をご参照ください。
注意点!補助金の対象とならないケースはある?
気を付けていただきたいのが、リフォーム工事は補助金交付決定通知日よりも後におこなわなければいけない、ということです。もしも通知日より前に着手してしまうと、対象外になってしまい給付金は受け取れません。
新築の物件や建て替え、転売を目的としたリフォームのほか、建築基準法に適合していない住宅も対象外です。また、未成年の申請やシェアハウスなど共同住宅の共用部分をリフォームすることも対象ではないため注意してください。
ポン
- 「札幌市住宅エコリフォーム補助制度」を利用すれば、お得にリフォームできる
- 対象となる工事内容や補助金額が細かく定められているため、詳しくは札幌市のホームページを確認しよう
- リフォーム工事は補助金交付決定通知日よりも後におこなわなければいけないため注意!
優良リフォーム会社を選ぶポイント!
納得できるリフォームができるかどうかは、リフォーム会社選びにかかっています。ですが、いざ実際に依頼するとなると、いったいどの会社が信頼できるのか悩んでしまうこともあるでしょう。
そこでここからは、優良なリフォーム会社を見分けるためのポイントを6つ紹介します。ぜひ、理想のリフォームを叶えるための参考にしてくださいね!
提案力
それぞれの住宅に合ったリフォームプランを、自分や家族のイメージに合わせて提案してくれるかは非常に重要です。しっかりと要望をヒアリングした上でプランに反映されているか、メリットだけでなくデメリットも説明してくれるかといった点は、必ずチェックしておきましょう。
また、見積提出時に説明がきちんとされているかにも注目です。費用についてはもちろん、どこにどのような素材が使われているかなど詳細まで聞けるようであれば、後々の相談もしやすくなるので大切な部分といえます。
まとめると、顧客のニーズを理解した詳細なプランニングが可能で、費用面・性能面などの説明を丁寧にしてくれるリフォーム会社がおすすめです。
担当者
リフォームをおこなう上で、担当者との関係も円滑に進めていくための重要な要素となります。話しやすさや雰囲気など、コミュニケーションを取っていて気分が良い担当者がいる会社であれば、安心していろいろなことを任せられますよね。
また、担当者の提案は信頼できるものであるか、こちらの質問に的確に答えてくれるかなどもチェックポイントです。そのほか、会社によっては複数担当制や女性スタッフの希望に応えてくれるところもあるので、何か特定の対応を望む場合は事前に確認してみても良いでしょう。
家から近い
スムーズにリフォーム工事を進めていきたいのであれば、できるだけ自宅から近い業者を選ぶのもおすすめです。
施工場所や範囲にもよりますが、基本的にリフォームは打合せから工事完了までそれなりに時間がかかることが多いです。そのため、何かあった時にスピーディーな対応が期待できる業者を選ぶことができると安心感は高いでしょう。
他のポイントと比べるとやや優先順位は低くなりがちですが、2社間の見積もりで迷っている場合などは、単純に家からの近さで決めてしまうのも1つの方法ではないでしょうか。
保証・アフターサービス
リフォームをした後のアフターフォローが充実しているか、という点も大事なポイントです。工事中の事故やリフォーム完了後に欠陥が見つかった際に、保証がないと後悔してしまう事態になりかねません。
そのため、なるべく長期の保証期間を設けている、定期的なメンテナンスやサポート制度があるリフォーム業者を選びましょう。有事の際のトラブル対応の充実度は、暮らし始めてからの安心感に繋がります。
リフォーム瑕疵保険へ加入している
工事中やその後の不安を軽減させるためにも、リフォーム瑕疵保険に加入している会社を選ぶのもおすすめです。
リフォーム瑕疵保険に加入している場合、工事中・工事完了後と施工業者ではない第三者による検査が実施されるため、手を抜いた工事がされる可能性を大幅に減らすことができるでしょう。さらに、万が一工事内容に欠陥(瑕疵)が見つかった場合は、施工会社による補修がおこなわれます。
保証内容や期間は工事の種類などによって違うため、あらかじめ詳細をリフォーム会社から説明してもらうようにすると良いですね。
リフォーム関連団体へ加盟している
信頼できるリフォーム会社を一目で見極める方法としては、リフォーム業に関連する団体に加盟しているかを調べることも有効です。
関連団体は主に「日本住宅産業リフォーム協会」「住宅推進協議会」「リノベーション住宅推進協議会」などがありますが、どれもリフォーム事業の推進や顧客の信頼を得るために立ち上がった組織なので、それに加盟している会社はある程度信頼できる施工をする可能性が高いのは事実でしょう。
とはいえ、協会に加盟していなくても優良なリフォーム会社がないわけではありませんので、あくまで1つの判断基準として頭に入れておくと良いと思いますよ。
ポン
【リフォーム会社を選ぶポイント】
- ニーズを理解したプランニングが可能で、費用面・性能面などの説明を丁寧にしてくれるか
- 保証やアフターサービスが充実しているか
- リフォーム瑕疵保険へ加入しているか
- リフォーム関連団体へ加盟しているか
- 何かあったときにスピーディーな対応が可能なため、できるだけ家から近い業者を選ぼう
まとめ
ここまでリフォームについての基礎知識や、リフォーム会社選びのポイントなどを中心に紹介してきました。
もちろんここでご覧いただいた情報が全てではありませんが、あなたがより良い業者を選び、納得できるリフォームを成功させる助けになれていれば幸いです。
本サイトでは他にも、私が実際にリフォームを実施する前に調べた「札幌市のリフォーム会社」を数社ピックアップして詳細にまとめていますので、併せて参考にしてみてくださいね!